「幻の天保そば」は、奇跡的に旧家の屋根裏に大切に保存されていた江戸時代の蕎麦の実を、山形市の究極のプロフェッショナルたちが復活させた貴重な蕎麦。当時の蕎麦なので交配が進んでいない「原種」であり、離島でデリケートに栽培されています。きっと、いつも食べている蕎麦とはまた違う、原種ならではの味わいなんでしょうねぇ。想像するだけで心躍ります。（筆者は、天保そば自体の存在は知っていたが、乾麺になって販売されていることは、この放送で知った。）

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この蕎麦の実は、平成11年（ 1999年）に福島県の大熊町で見つかりました。大きな農家、それこそ庄屋をらするぐらいの豊かな農家だったんじゃないでしょうか、代々飢饉などに備えるために隠しておいた大切な食料源だったのでしょう、俵は三重で、保存状態を良くしておくために俵と俵の間には木灰（あく）が詰められていたそうです。幾つかのツテを辿って蕎麦王国山形のプロフェッショナルの腕により奇跡的に蘇った「天保そば」は現在、生産地での収穫感謝祭や、乾麺で味わうことが出来ます、すごいですね。

しかしなにしろ離島で細心の注意・対策がなされて栽培されている原種であるため、天候や自然条件・虫害など様々な要因により、その年々によって生産量は異なることでしょう、有限、数量限定だと思います。　SNS でハッシュタグ天保そばで検索すると、結構上がってます、皆さんよくご存知ですね、意外です。　（この番組で紹介されたことにより、即刻売り切れ状態の模様です。折角なので増産したいことでしょうがなかなかそうもいかないでしょう次の新蕎麦の季節まで待ちましょう。）

（現在、福島県大熊町は、町に立地していた東京電力第一原子力発電所が東日本大震災による事故の影響で、町のほとんどが帰還困難区域となっていますが、この蕎麦の実が見つかったのはそれより随分前の事です。大熊町と双葉町、またその周辺の町の復興を切に祈ります。）

#天保そば　

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2020.06